今週の月曜日は、5週連続の雨となったようです。週明けの雨は、大人も子どもも落ち着かないものです。来週は週明けから晴れてくれると良いなと思うのですが・・・
今日のお話は、今週の月曜日のお話です。
雨が降ったことで、園庭に水たまりができます。その部分は少しくぼんでいることがわかるので、小雨の中、保安の先生が砂をもって来て地面をならしてくれていました。
午後、雨が上がると、子どもたちが外に出てきました。園庭に出てくると、園庭の土が柔らかいことが嬉しくて、シャベルを持ってきて、地面をほじくったり、路を作って遊び始めます。
理事長先生が「あー、さっき、地面をならしてくれていたのになー」と呟きます。
私自身も、さきほど保安の先生がならしていたのを見ていたので、声をかけるかな・・・と悩んで、やめました。
たしかに、再度、園庭を平らにならす必要はあるかもしれません。しかし、子どもがいなければ、園庭をならす必要も無いし、そもそもその場が園庭である必要もなくなってしまいます。園庭は子どもたちの物なのです。子どもたちがやっていることを、大人の都合で止めることは、本質から遠ざかってしまうのではないでしょうか。
※危険があるときには止めて、注意を促すこともあります
幼稚園が世界で初めて創立された時、ドイツの教育者フレーベルは、「幼児学校」ではなく、「キンダーガルテン」”子どもの園(庭)”と名付けました。これが、今では、当たり前になっている「幼稚園」の始まりです。このことからもわかるように、幼稚園は、学校的な機能よりも、子どもが自由感をもって過ごすことのできる”庭”的な要素を持っていなくてはいけないのだと思います。
小平神明幼稚園も子どもにとって、”自分たちの庭”になっていると良いなと思いますし、そうなるように、見守りつつ、支えつつ、自由感をもって暮らしてほしいという願いを持っています。
月曜日の夕方は、理事長先生が、園庭を一生懸命にならしていました。”大人心、子知らず”というのでしょうか・・・。それでも、このイタチごっこも子どもがいるからできることだなと思いました。