年長組が春の遠足に行ってきました

昨日、年長の遠足で高尾山に登山に行ってきました。
暑い一日でしたが、山の中は比較的涼しく、楽しく登ることが出来ました。

登山道入り口で「エイエイオー!」

山道は、クラスを2グループに分けて登っていきました。途中ペースに合わせてグループに変動があります。クラスみんなで並んでいくよりも、グループを作りつつも”自分のペース”で登る方が安全で楽しい登山になると考えています。

私は、山道の安全を確認する為に先頭で登っていきましたが、6名ほどの子どもたちが先頭についてきました。6名のチームワークも良く、会話も弾みます。

Sちゃん「たかおさん って ほんとうに たのしいよね」
A君(感慨深そうに)「おれ ほんとうに よく ここまで のぼってきたなぁ」(山の中腹付近にて)

R君「たかおさん って なんのために つくられたんだろうね」
Aちゃん「え だれかが つくったの!?」
M君「ちがうよ つくったんじゃなくて あったんだよ」

R君(岩場のところを通る時に後ろに向かって)「ここ すごい すべるぞ みんな きをつけろ!」

S君(最後の300段近くある階段にて)「この かいだんて てんごく まで いっちゃうのかな」(S君なりにいつまでも終わらない階段に率直に感じた感想のように感じた)

Sちゃん「K先生(担任)だいじょうぶ かな。とちゅうで たおれてない かな」
A君「たおれてたら みんなで わっしょい わっしょい して はこぶ?」
M君「せっかく ここまで のぼって きたんだから もう たすけには いかないな」

A君(頂上付近で)「なんか おれたち きょうで まえより ともだちに なったきがする!」(一緒に登っている6人の絆が何だか深まった様子)

予定よりも少しだけ遅れましたが、参加した子どもたちは全員が自分の足で登頂することが出来ました。
各ご家庭で用意していただいたお弁当を山頂付近で美味しくいただき、その後下山へ。

下山の途中には、「天狗の腰掛け杉」や「たこ杉」、「薬王院」などを見ながらの下山でした。
クラスで準備した天狗の好物の「ハチミツ」やお手紙も供えると空っぽになった瓶がその場に置かれるサプライズもあり、子どもたちは天狗の存在にもたっぷりと思いを馳せていました。

天狗の腰掛杉にて「てんぐどの てんぐどの みて ござるかねー!!」

帰りは、日本一の勾配を誇る高尾山のケーブルカーにて、乗ってしまえばあっという間に麓まで戻ってきました。

今、子どもたちの生活の中に「冒険」という経験が少なくなってきているように感じます。目的はあるけど、ちゃんとたどり着けるかどうか・・・そんな「ドキドキ感を持ちながら、自分を鼓舞して、前に進んでいく」経験を幼児期にもできたことは、子どもたちにとって貴重な経験となったのではないでしょうか。
帰ってきた子どもたち、疲労の表情の中にも逞しさを感じたご家庭もあったのではないでしょうか。

年長の保護者の皆様、お弁当の準備、早朝、夕方のご送迎本当にありがとうございました。
年中、少の保護者の皆様もバスの運行がありませんでしたが、ご理解とご協力をいただきましてありがとうございました。

小平神明こども園