お味噌づくり

年中組の保護者の方にご協力をいただき、お味噌づくりを行いました。
今年度の小平神明こども園のテーマの一つに「持続可能な社会に向けた取り組み」があります。「食」「生物多様」「地域との関り」「文化的な営みの継承」など、「持続可能な社会向けた取り組み」にも様々なアプローチがあります。

その中でも、「食」に関する事柄は、子どもたちにも内容が伝わりやすく意識しやすい要素の一つだと考えています。

今回の味噌づくりでは、年中組の保護者Mさんが、発酵食品などにとても詳しいことから企画されましたが、生産者の方の事もわかるように資料も作成してくださり、より素材を身近に感じることが出来るようにご配慮いただきました。(※デザインが素敵すぎて感動↓)

一昨日は、Mさんのお家でお豆を15時間以上、水に浸していただきました。
そして、昨日はこども園へと来ていただき、5時間ほどお豆を煮ていただきました。「お豆を煮るときに豆から泡が出る様子が面白い」と教えていただき、豆から泡が出る様子をもも組の子どもたちと一緒に観察をしました。

泡を見て子どもたちは「おいしそう!」「フワフワしてるー!」と大喜び。
出てきた泡はお味噌の味を落としてしまう為、Mさんがすくっていきます。

子「なんで あわ とっちゃうの」
Mさん「泡がはいってると、お味噌がおいしくなくなっちゃうんだって」
子「たべられないの?」
Mさん「この泡もね、栄養がいっぱい入ってるんだって」
子「えー えいようが あるのに あわ とっちゃうの?あわが はいったら どんな あじが するんだろう」

子ども達が、具体的に目の前の味噌の変化を見たからこそ感じたことだと思います。

今日は、全学年が遊びの時間に入り混じりながら、お味噌づくりを行いました。
※朝食に納豆を避けていただきありがとうございます。

2日間かけて柔らかくしたお豆を、みんなで協力してつぶしていきます。みんなでつぶしていくのであっという間にペースト状になりました。

年長組のY君が、「まだ、ねんしょうさん あまり やってないから やらせてあげよう」
と優しく年少さんに作業を促している姿があり、他学年が混ざり合いながらの作業の良さを感じた場面でした。

色々なお豆の種類の見比べコーナーも保護者のMさんが設定してくだいました。

保護者のMさんが、拡大鏡を使用して、麹の菌糸もプロジェクターに投影して見せてくださいました。
「もう塩が混ざると、塩に殺菌する力があるから菌は死んじゃうんだけど、これから酵素になって、発酵していくんだよ」と少し難しい話もありましたが、子どもたちは真剣に話に耳を傾ける様子がありました。

豆がペースト状になった後は、麹と塩をよく混ぜ、その後、お豆と麹、塩を素手で混ぜ込んでいきます。
ここで、概ね味噌のような状態になります。少し口に入れてみると、少し淡白ではありますが、味噌のような味がします。

最後に空気が入らないように、琺瑯にぎゅぎゅっと詰め込んで、お塩で殺菌をして蓋をしました。この味噌が完成するのに3カ月ほどかかるということで、完成は4月以降ですが、今年度の年長さんが食べられるように3月の末にみんなで味見をしてみたいと思います。完成が楽しみです!

保護者のMさん!本日はご協力をいただき、本当にありがとうございました!!